幾春別川・さけの旅

幾春別川は、上流のダムの影響によって水位の変動が大きく、また、付近の地質や環境から、濁りやすい川となっています。
また、昔から何度も洪水を繰り返したため、河道のショートカットや護岸が行われ、治水面では一定の成果を得ましたが、さけにとっては決して遡上しやすい川とはいえませんでした。
しかし、現在は遡上が困難だった通学橋付近の堰堤に魚道が設置されたり、河畔林が植栽されるなど、徐々にさけにとっても住みよい川へと生まれ変わりつつあります。
もともと川は人間だけのものではありません。 人の生活にとって、洪水等が起きないようにすることは大切ですが、川に暮らす、さけや、ほかの動物たちにとっても住みよい川であることが、わたしたちの暮らしを本当に豊かにすることでもあるのです。

ここでは、川を遡るさけと一緒に幾春別川を旅してみましょう。


石狩市 石狩川河口
海から川へ
幾春別川に遡るさけは秋になると、石狩川河口に集まってきます。

写真提供:石狩川開発建設部岩見沢河川事務所


江別市 石狩川・千歳川合流点
支流
広い川の中をさけたちは、生まれた川を目指して遡って行きます。
幾春別川に放流されたさけたちは、ここで合流する千歳川に遡上したさけから採卵されたものですが、千歳川合流点を通過し、放流された幾春別川を目指します。

写真提供:石狩川開発建設部岩見沢河川事務所


北村 石狩川・幾春別川合流点
育った川へ
海から遡上したサケは、ここで石狩川本流を離れ、幾春別川に遡ってきます。
写真では、石狩川の水が2色にわかれていますが、濁っているほうが幾春別川の水です。

写真提供:石狩川開発建設部岩見沢河川事務所


岩見沢市 幾春別川1号床止
床止
平成3年、約110年ぶりにさけが見つけられたのは、まだ魚道が設置されていなかったこの床止の下流でした。
運が良ければ秋には、設置された魚道を遡上するさけの姿がみられるかもしれません。

岩見沢市街地付近
護岸
護岸された川は流れに変化が少なく、淵や淀みなど、休める場所も少ないため、遡上するさけにとっては厳しい区間となります。

岩見沢市 幾春別川2号床止
段差
ここの床止は段差が低く、魚道も設置されているので、一定の水量があれば、さけやほかの魚の遡上や流下において、大きな障害にはなっていないと思われます。

岩見沢市 川向頭首工
頭首工
現在、通常の水位でさけが遡上できるのはここまでです。
平成13年秋には359匹のさけが目視確認されています。

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