さけの一生

さけの卵 秋に産み落とされた卵は冬の間、川底の石の隙間でじっと春を待ちます。

やがて卵の中に黒い目ができてきます。この状態を発眼卵といいます。

ときどき卵の中で眼が動いていることがありますが、これはもうじき孵化する稚魚が、卵の中で動いているからです。

孵化した仔魚孵化した稚魚は、しばらくの間、石の下などの暗くて目立たないところに隠れてじっとしています。
おなかにはまださい嚢という栄養の入った袋がついています。

おなかの袋の中の栄養を使って、稚魚は少しずつ大きくなります。

石の下に隠れる 孵化したばかりのころは白っぽくて透明だった身体も、袋がなくなるころには、魚らしくなってきます。

やがて稚魚は石の隙間から浮上して、盛んにエサをとるようになります。季節はもう春です。

川の中で5〜10cmほどに成長したころ、稚魚たちは一斉に川を下りはじめます。

川から海へと出た稚魚は河口付近で海の水になれるまでしばらく暮らしています。

川を下る稚魚 身体が10〜15センチほどになると、外洋へ向けて出発です。

外洋でのさけの暮らしは、まだわからないところが多いのですが、アラスカの近くまで旅していることがわかっています。

海では、イカや他の魚などを食べて、さけはぐんぐん大きくなります。

海で2〜5年すごし、60〜80cmほどに育ったサケは、生まれた川を目指して、川に遠い群れから出発します。
このころのさけの天敵はトドなどの海獣類などです。

秋になるころ、身体にたっぷりと栄養を蓄え、大きく育ったさけは生まれた川の河口に集まってきます。

産卵床を掘る このころからさけはエサを食べなくなり、卵を産むためだけに、上流へ向かって川を遡り始めます。

さけは自分の生まれた場所をちゃんと覚えていて、そのあたりまでくると、川底の匂いをかぐようにして、卵を産むのに適した場所を探します。
良い場所をめぐるオスどうしの喧嘩もみられます。

よい場所がみつかると、オスとメスが寄り添うようにして産卵します。

力尽きたさけ 産卵後もサケは、しばらく卵を守っていますが、しばらくすると力尽きて死んでしまいます。このころのサケの身体は、もうボロボロです。

死んだサケは、川の養分となり、その養分で多くの微生物や虫等が育ちます。
やがて生まれてくる稚魚たちは、微生物や虫等を食べて大きくなり、また海へと向かって旅立っていきます。

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